3月3日はひな祭り。ひな祭りといえば、女の子の健やかな成長を願う節句祭りですが、最近では男女関係なくひな祭りのお祝いをする家庭も増えてきているようですね。華やかな料理やスイーツが食卓に並ぶと、春の到来を感じますね。
さて、今回の「とんとくる家の食卓〜郷土料理編〜」では、ひな祭りにオススメのとびきり華やかで豪華な岡山県の郷土料理「ばらずし」をご紹介します。岡山県では、お祝いの席ではよく食べられている料理で、具材は家庭や地域によって違うこともあるそうです。ちなみに、弊社の岡山県出身社員に尋ねてみたところ、酢飯が甘めのばらずしを食べていたそうです。具材だけではなくすし酢の合わせ方にも違いがあるようで、とても興味深いですね。新鮮な海の幸と、旬の山の幸を贅沢に使用した「ばらずし」は、見た目もとにかく華やかで、見ているだけでワクワクしてしまいます。ぜひ一度味わってみてくださいね。
「ばらずし」と「ちらし寿司」の違いって? ばらずしの特徴とは?
ばらずしとちらし寿司、見た目は同じように見えますが実はきちんと違いがあります。具材を細かく刻み、酢飯に混ぜ込んで作るのがばらずし、一方ちらし寿司は、名前の通り酢飯の上に具材をちらして作ります。
ばらずしという呼び名は西日本全域で古くから使われているそうで、各地域にいろいろなばらずしが存在しますが、岡山県のばらずしは具材の多さが特徴的です。今回ご紹介するレシピでも、なんと11種類の具材を混ぜたりのせたりしています!下ごしらえは大変ですが、たくさんの具材が楽しめるので、きっと楽しい食卓になりますよ。
ばらずし の作り方
材料[5〜6人分]
酢飯……4合分
さわら……200g
いか……1杯
えび……10〜18尾
干ししいたけ……6枚
にんじん……70g
れんこん……130g(半分は飾り用)
絹さや……10〜13枚
たけのこ水煮……1/2本
高野豆腐……1枚
卵……4個
紅しょうが……適量
レモン……お好みで
だし汁……200ml程度
A.酒……大さじ1
A.しょうゆ……大さじ2
A.砂糖……大さじ2
さわら・いか・えびの下ごしらえ
※さわら・いか・えびの下ごしらえで使用する調味料は材料に記載していません。
●さわらの酢締め
1.さわらに多めの塩を振り、冷蔵庫で2時間ほど寝かせる。
2.酢(60ml)と砂糖(大さじ1)を、砂糖が溶けるまで混ぜ合わせる。
3.塩を水で洗い流したさわらと、2を保存袋に入れ冷蔵庫で3時間以上寝かせる。
※寝かせる時間はお好みで調整してください。軽めが良ければ3時間、しっかり締めたければ一晩。
4.食べやすい大きさに切る。
●いか
1.鍋に水を入れ沸騰させ、酒を少々入れる。
2.再度沸騰したらいかを入れ火を消し、蓋をしてそのまま5分放置する。
3.5分後ザルにあげ、食べやすい大きさに切る。
●えび
※今回は有頭えびを殻のまま使用するため、下ごしらえの段階で汚れをしっかり取っています。むきえびを使用する場合は、1〜4の工程は省略してください。
※えびの殻や脚が刺さると危険なため、手袋等を使用してください。
1.えびのひげを切り揃え、背ワタをとる。
2.多めの塩で揉み込んだ後、片栗粉(大さじ1)をまぶし、汚れをこすり取るようにして揉み込む。
3.酒(大さじ2)を振りかけ、さらに揉み込み臭みをとる。
4.水が透き通るまで流水で洗い流す。
5.鍋に水を入れ沸騰させ、酒、塩を少々入れる。
6.再度沸騰したらえびを入れ5分ゆでる。ゆで上がったらザルに移し冷ます。
1.干ししいたけと高野豆腐を水で戻す。干ししいたけの戻し汁はとっておく。
2.干ししいたけは薄切り、にんじんは千切り、高野豆腐とたけのこの水煮は小さめの薄切りにする。れんこんは半分を小さめの薄切りにし酢水につけてアク抜きする。
3.干ししいたけの戻し汁にだし汁を加えて200mlにしておく。2をフライパンでから煎りし、合わせただし汁とAを加え、水分がなくなるまで煮詰めたら火を止め、冷ましておく。
4.残り半分のれんこんは沸騰したお湯で4分ゆでる。残り1分になったら絹さやを加えて一緒にゆでる。ゆで上がったら、れんこんは薄切りに、絹さやは斜めに二等分にする。
※今回は、飾り用のれんこんは「花れんこん」にしています。
5.卵を割りほぐし、熱したフライパンで薄焼き卵を作り、粗熱がとれたら千切りにし錦糸卵を作る。
6.酢飯と3を混ぜ合わせ、皿に盛る。
7.5の錦糸卵を全体にちらした後、さわら、いか、えび、飾り用のれんこん、絹さや、紅しょうがを彩りよく盛り付け、最後にお好みでレモンを飾る。
おまけレシピ!「きびだんご」作ってみた!
岡山県のお土産といえば「きびだんご」ですよね。そもそもきびだんごって、どういうものなんだろう?と気になったので、作ってみました!今回はもちきびを使用して作っています。もちきびには、食物繊維、カルシウム、マグネシウム、鉄分などの栄養素が豊富に含まれています。美容にも良さそうです!
きびだんごの作り方
材料[約8個分]
もちきび……60g
水……120g
塩……ひとつまみ
砂糖……大さじ1
きなこ・黒みつ……お好みで
1.もちきび、水、塩を耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジ(600W)で6分加熱する。
2.加熱が終わったら、砂糖を加えてすり鉢で粘り気が出てくるまですり潰す。
3.8等分にし、団子状に丸める。
4.きなこをまぶし、黒みつをかけたら完成!
今回は、岡山県の郷土料理「ばらずし」をご紹介しました。
さわらの酢締め、とても美味しかったです。岡山県のばらずしにさわらは必須とのことですが、実際に食べてみて「さわらはばらずしの主役だな」と感じました。具材も多く華やかで、とても贅沢な食卓となりました。
それでは、次回のとんとくる家の食卓もお楽しみに!
今回使用した、さわら、いか、えび(ぼたんえび)は、東京都文京区本郷の「北海道すなお水産」さんにて購入いたしました。さわらは、その場で必要な量だけさばいていただきました。その日の仕入れは、毎朝SNSで確認することができるので、あらかじめ買い物の内容を決められるのも魅力的です。
北海道すなお水産
住所:東京都文京区本郷2丁目16-1 奥村ビル1F
営業時間:11:00~19:00(水曜定休)
電話:03-5615-9706
HP:https://www.sunaosuisan.com/
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