とんとくる家の食卓

第7回 我が家のお雑煮はこれ!編集メンバーが家庭のお雑煮レシピを公開!

今年も残りわずか。そろそろお正月の準備をはじめる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お正月といえばお雑煮!今回の「とんとくる家の食卓」では、とんとくる編集メンバーが毎年食べている家庭のお雑煮をご紹介します。ひとくちに「お雑煮」と言っても、その数は種々様々。来年のお正月は少し気分を変えて、いろいろな地域のお雑煮を食べてみるのも楽しいかもしれませんね。

編集部Tさん家のお雑煮

我が家のお雑煮は千葉県外房地域のお雑煮がベースになっています。千葉県のお雑煮といえば、はばのりを入れるのが有名ですが、はばのりではなく青のりを入れる地域もあるんです。(青のりのほうがマイナーかと思います。)
我が家では鶏肉をはじめ根菜など具沢山ですが、餅と里芋のみのシンプルなお雑煮を作る地域もあるようです。(シンプルでも青のり・はばのりは外せません!)
千葉県内には今でも三が日の朝食は男性がお雑煮を作るという風習が残っている地域があります。私の実家や親戚宅でも祖父や父が作ってくれていました。そのため、お雑煮は男料理という印象で野菜や肉もざっくり切って具沢山というイメージがあります。味が濃かったり、お餅が少し焦げて苦かったりしたのが我が家のお雑煮の思い出です。

材料[2人前]

餅(切り餅)……4個
鶏もも肉…適量(60gほど?)
里芋…2個(小さめなら4個ほど)
椎茸…小さめ2枚
大根…適量
にんじん…適量
白菜…適量(葉物野菜は小松菜などでもよい)
その他お好み具材…今回は三つ葉、かまぼこ、柚子の皮を使用
青のり(すじ青のり)…適量(多いほどおいしい)
鰹節…適量
…400cc
めんつゆ(かつおだし)…適量
…少々

作り方

1.鍋に水を入れ火にかけ、適当な大きさに切った里芋、大根(いちょう切り)、にんじん(いちょう切り)、椎茸の順に入れて煮る。(アクが出たらとる)

2.餅を焼く。

3.鍋に一口大に切った鶏もも肉を入れ煮る。(アクが出たらとる)

4.鍋にざく切りにした白菜を入れ軽く火を通す。

5.鍋にめんつゆを入れ味付けをする。(味見をしながら。めんつゆが多いと色が濃くなるので塩味が足りなければ塩を少々入れる)
※本来ならかつおだしをとり、醤油とみりんで味付けをするが、お正月なのでお手軽にめんつゆを使い時短調理。

6.鍋に焼いた餅を入れ軽く煮る。

7.青のりを細かくほぐし、鰹節と合わせる。

8.器によそい、青のりをたっぷりかけて完成。
※お好み具材はそれぞれ自由に。

編集部Mさん家のお雑煮

M家のお雑煮は、長野県諏訪地域のお雑煮をベースとした、ごった煮のようなお雑煮です。長野県の大半の地域では、大みそかの夕食を「お年取り」と呼び、その年で一番豪華な食事をするという風習があります。豪華な食事をいただきながら、一年の無事を感謝しつつ、数え年で一つ年を取ることを祝います。
そんな「お年取り」で気合いを入れて準備したあとなので、お正月のお雑煮はとにかく楽に簡単に!使用する具材も毎年変わっていたような気がします。醤油味が基本ですが、長野県は信州味噌が有名なのでお味噌汁にお餅を入れて食べることもありました。これは我が家だけかもしれませんが…。
ちなみに、長野県ではおせち料理は大みそかにいただきます。そういう地域、他にもありますか……?

材料[2人前]

餅(切り餅)…2個
鶏もも肉…100g
玉ねぎ…1/4個
にんじん…10g
椎茸…2枚
なると…適量
三つ葉…適量
だし汁…500ml
醤油…大さじ1と1/2
…大さじ1
みりん…大さじ1

作り方

1.だし汁に鶏もも肉を入れ火にかける。鶏もも肉に火が通ったら、薄く切った玉ねぎ、にんじん、椎茸を入れ、具材に火が通るまで煮込む。(鶏肉からアクが出るので、丁寧に取り除く。)

2.餅を焼く。

3.具材に火が通ったらなるとを入れ、醤油、酒、みりんで味付けする。

4.器に焼いた餅を入れ、上から3をそそぐ。

5.最後に三つ葉をのせて完成!

編集部Oさん家のお雑煮

我が家は、宮崎県出身の母直伝のお雑煮です。宮崎県都城市のお雑煮がベースかと思います。お餅は丸餅。干し椎茸でだしを取る家庭も多いですが、我が家はかつおだしです。
特徴は豆もやしが入っていること!これは「一年を忠実忠実しく(まめまめしく)過ごす」という意味があるそうです。宮崎県では豆もやしのことを「おやし」と呼び、関東などでよく見かける豆もやしと比べると、芽の部分がとにかく長くて立派です。

材料[2人前]

餅(丸餅)……2個
豆もやし(おやし)…好きなだけ
鶏もも肉……100g
かまぼこ(紅白)……適量
三つ葉……適量
だし汁(かつお)……500ml
醤油……大さじ1

作り方

1.だし汁に鶏もも肉を入れ火にかける。(鶏肉からアクが出るので、丁寧に取り除く。)

2.餅を焼く。

3.鶏もも肉に火が通ったら、焼いた餅、豆もやし、かまぼこ、三つ葉を入れ、ひと煮立ちしたら醤油で味付けし、完成!

編集部Sさん家のお雑煮

毎年親戚宅でご馳走になっているお雑煮がとても美味しいので、レシピを教えてもらいました。そのレシピをオマージュし我が家のお雑煮としています。
お雑煮を作ってくれる親戚の出身地が宮城県なので、宮城地方のお雑煮だと思います。
ちなみに僕は生粋の江戸っ子です。
なので、宮城地方のお雑煮事情を語ることは出来ないですが、このお雑煮はとっても美味しいですよ。

材料[20人前くらい出来ると思います]

鶏もも肉……600g
にんじん……2本
大根……1本
ごぼう……1本
三つ葉……適量(緑があるときれいですね程度)
いくら……適量(お正月気分になりますね程度)
水……約1.5Ⅼ(具材がひたひたになるくらいですね)
醤油……大さじ2
鶏がらスープの素……大さじ4
お餅……お好みの個数

作り方

1.鶏もも肉は食べやすい大きさに切る

にんじん、大根は拍子木切りにする。

ごぼうはささがきにしてアク抜きをする。

大鍋に鶏もも肉、にんじん、大根と具材がひたひたになるくらい水を入れる。

5.鶏がらスープの素を入れて煮込む。

6.煮えてきたらごぼうを入れ、アクを取る。

7.にんじん、大根がやわらかくなったら醤油をいれる。

8.器に焼いたお餅と汁をよそって、三つ葉といくらをのせて完成。

※今回、三つ葉がなかったので、食卓にあった春菊でごまかしています。
いくらは高かったのでなかったことにしました。


いかがでしたか。
各家庭のお雑煮、見ているだけでも面白いですね。

2021年最後の「とんとくる家の食卓」でした。ご覧いただいた皆様、ありがとうございました!2022年も色々と発信していく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、次回の「とんとくる家の食卓」もお楽しみに!