今年のお盆休み、みなさんはどのように過ごされていますか?こんな世の中ですから、帰省はせず自宅でゆっくり過ごしている方も多いかと思います。かくいう私もその一人。盆と正月には帰省し、久しぶりに会う家族とおいしいごはんを食べる……そんな日が早く戻ってきますように。
さて、今回の「とんとくる家の食卓〜郷土料理編〜」では、長野県諏訪地域の郷土料理「天寄せ」のレシピを2種類ご紹介します。天寄せとは、さまざまな具材を寒天で固めたもの。盆や正月、冠婚葬祭などといった年中行事では、ふるまい料理として地元の方々に古くから愛されてきました。日本三大奇祭のひとつと言われている「御柱祭」でも、よく振る舞われています。みなさんも是非味わってみてくださいね!
長野県は棒寒天※の生産量日本一!
棒寒天の生産量日本一の長野県。なかでも寒さが厳しく雪の少ない諏訪地域は、棒寒天作りに適した地とされています。……さて、突然「棒寒天」という単語を使いはじめましたが、みなさん「棒寒天」ってご存知ですか?ところてんを天日干しして乾燥させたもの、と言えばなんとなくイメージがつきますでしょうか。羊羹のような直方体の形をしていて、色は白く透き通っています。よく晴れた冬空の下、棒寒天を天日干ししている風景は圧巻ですよ!寒天が太陽の光でキラキラと輝いて、それはそれは綺麗です。棒寒天はスーパーの乾物コーナーに置いていることが多いので、是非実物をご覧になってみてくださいね。
※「角寒天」とも言います。
豆腐天寄せの作り方
材料
棒寒天……1本
水……500cc
絹豆腐……150g
砂糖…100g
食紅(赤)…少々
1.棒寒天をさっと洗い、たっぷりの水(分量外)にやわらかくなるまで浸す。
2.寒天がやわらかくなったら、手でしぼり、細かくちぎる。
3.鍋に水と砂糖を入れ火にかけ、砂糖が溶けたら食紅で色をつける。
4.絹豆腐を手で潰しながら入れる。
5.2の寒天を入れ、弱火で煮溶かす。
6.ひと煮立ちしたら、火を止めて粗熱をとる。
※寒天は常温でも固まるため、冷ましすぎないようにしましょう。
7.型に流し入れ冷蔵庫で固める。
※型は専用のものを使っていますが、タッパーでも深皿でもなんでもOKです。
8.固まったら食べやすい大きさに切り分けて、完成!
野菜コンソメ天寄せの作り方
材料
棒寒天……1本
水……500cc
トマト……1/2個
オクラ……5本
コーン(水煮)……50g
卵……1個
顆粒コンソメ……大さじ1
1.トマトは1cm角の角切りに、オクラは茹でて輪切りにし、卵は溶いておく。
2.棒寒天をさっと洗い、たっぷりの水(分量外)にやわらかくなるまで浸す。
3.寒天がやわらかくなったら、手でしぼり、細かくちぎる。
4.鍋に水と顆粒コンソメを入れ、沸騰したらトマト、オクラ、コーンを入れる。
5.2の寒天を入れ、弱火で煮溶かす。
6.溶き卵を流し入れ、ひと煮立ちしたら火を止めて粗熱をとる。
※溶き卵は、穴あきおたまで受けるようにして入れると綺麗に仕上がります。
※寒天は常温でも固まるため、冷ましすぎないようにしましょう。
7.型に流し入れ冷蔵庫で固める。
※型は専用のものを使っていますが、タッパーでも深皿でもなんでもOKです。
8.固まったら食べやすい大きさに切り分けて、完成!
今回は、長野県諏訪地域の郷土料理「天寄せ」をご紹介しました。見た目も涼しげで、今の季節にぴったりですね!フルーツを入れてももちろん美味しいですし、生野菜を入れてマヨネーズで味付けしたサラダ天寄せも美味しいですよ。ぜひ、いろんな天寄せを試してみてくださいね。食物繊維たっぷりの寒天を食べて、健康な毎日を過ごしましょう!
それでは、次回のとんとくる家の食卓もお楽しみに。
今回使用した棒寒天は、「寒天本舗 楽天市場店」にて購入しました。「寒天本舗」さんは、さまざまな寒天商品を販売されています。私が購入した商品は「寒天そば入りお試しセット」。粉寒天、糸寒天、棒寒天、どこでも粉寒天、寒天あめ、寒天そばが全部で8袋も入っていました。いろんな寒天を試してみたい方にオススメの商品です。
寒天本舗 楽天市場店
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運営会社:北原産業株式会社
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