二十四節気に思ふ

処暑に思ふ

2019年8月23日は、24節気の十四番目となる「処暑(しょしょ)」。ようやく暑さもひと段落して、朝夕には乾いた風に秋の到来を感じ始める頃です。そして、この頃から秋の台風も気になるところですが、処暑は台風襲来の特異日となっています。

8月に入ってからというもの、日本の南の海上には、熱帯低気圧がどんどんと発生、台風に発達し、すでに日本に上陸したものは3つとなりました。この台風という呼称は、日本独自のものであることはご存知でしたでしょうか。台風は最大風速が17.2メートル以上のものという定義があります。国際分類となっているハリケーン(北大西洋・カリブ海・メキシコ湾・整形180度より東の太平洋東部)やタイフーン(北大西洋西部)、サイクロン(ベンガル湾・北インド洋・南太平洋西部)は最大風速32.7メートル以上と定義されています。ちなみに呼称が違うのは、発生したエリアの違いなのですが基本は同じ熱帯低気圧で風速37.2メートル以上のものを指しています。

台風の進路は、太平洋高気圧と偏西風の影響で進路が決まりますが、夏は偏西風が北緯45度付近まで北上しているために、流れに乗ることができずに迷走しているような複雑な動きをするようです。「夏の台風は自転車並み」、「秋の台風は自動車並み」といわれるように、高気圧の勢力と偏西風の位置で随分と進行速度も変わってくるようです。
立秋の頃から日本に影響を与えた台風8号、9号、10号。これらも、それぞれの低気圧や高気圧が干渉しあい、とても複雑な動きとなりました。週間天気予報にはずっと“くもり”となっていたように、現代の高度な技術をもってしても気象予測は困難なのです。ビッグデータがあっても、変数の大きなものが複数重なると難しいということ、これは一般社会においてAIが中心となっても変わることはないのだと感じています。

これからが、日本にもっとも大きな被害をもたらすであろう秋台風のシーズンとなります。「備えあれば憂いなし」ではありますが、その備えさえも覆すのが自然の力です。自然は常に人智の及ばないものであるということ、忘れてはいけないと自戒する処暑となります。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは?
太陽の黄道上の位置を24等分して決められた定気法を用いた太陰太陽暦(旧暦)。
いまなお生活暦として季節の指標となっています。
次気は9月8日「白露(はくろ)」となります。
文:西村公志(にしむらこうじ) マーケティングコンサルタント
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「マーケティングとは豊かな未来を語ること」という理念の基に法人や個人のコンサルティングを行っています。