二十四節気に思ふ

立秋に思ふ

2019年8月8日は、24節気の十三番目となる「立秋(りっしゅう)」。立春からちょうど半年が経過し、よく観察すると秋の気配が少しずつ漂い始める頃。赤とんぼが舞い始め、夕暮れには乾いた風も感じ始めます。立秋は、いろんな目安になっていることはご存知でしょうか。「梅雨明け」というもの、この立秋までに、梅雨が明けなければその年次は梅雨明け宣言がされなかったり、「暑中お見舞い」もこの日を境に「残暑お見舞い」に変わるようです。

さて、先の参議院選挙ですが、投票率は48.8%。アクシデントや病気や体調不良の方を考慮しても半分弱のかたは投票していないという事実。年代別で投票率を見てみると、若年層の投票率が際立って低いことはこれまでから変わっていません。この現象の課題は家庭、学校、社会による教育です。政治家とは代議士、私たちの考える「あってほしい社会」を、国の会議で私たちを代表して提議し、議論し、導いてくれる、そのような役職に相応しいと思い選ぶのが選挙。自分たちの代表を選ぶのに興味がないということなのでしょうか、自分のやっていたスポーツやクラブのキャプテンは誰でもよかったのでしょうか。

「学校の中にあるカフェや遊び場が閉鎖されたら、どうしますか?」
これは18歳~29歳の国政選挙投票率が80%超えをほこるスウェーデンの小学生が使う教科書にある問題。答えとして「地方の新聞に投書を」「責任者の政治家に会いに行きなさい」「デモをしなさい」などがあるようです。これは、個人の権利を教えていて、法律も絶対ではないと伝えるから、子どもには選挙を通じて変えることができるという意識が根付き、自分はどうしたいのかという主体性を持ってものごとを判断する能力が養われるのだそうです。
私たち先に生まれたものの責務は、より良い社会をつくり、自分たちが生きていた時よりも、次世代を豊かにすること、決して負の遺産となるような世代交代はすべきではないと思うのです。日本はすでに秋を通り越し、冬真っ只中にいるような社会状況です。若者の投票率が低いのは、若者のせいではなく、私たちの責任だと痛感している立秋の朝です。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは?
太陽の黄道上の位置を24等分して決められた定気法を用いた太陰太陽暦(旧暦)。
いまなお生活暦として季節の指標となっています。
次気は8月23日「処暑(しょしょ)」となります。
文:西村公志(にしむらこうじ) マーケティングコンサルタント
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「マーケティングとは豊かな未来を語ること」という理念の基に法人や個人のコンサルティングを行っています。