二十四節気に思ふ

芒種に思ふ

2019年6月6日は、24節気の九つ目となる「芒種(ぼうしゅ)」。芒(のぎ)とは、稲や麦などイネ科の穂先の細い毛を指すようで、芒種とは芒を持つ、稲や麦といった穀物の種蒔きに適した時期」ということのようです。

種蒔きというと、なにか新しいことを始めるための準備というイメージがあります。最近、目にすることが多くなったSDGs’(持続可能な開発目標)もその一つ。2030年までに具体的に実施することを明確化したもの、これも未来への種蒔きです。

イトーヨーカ堂やセブンイレブンで有名な「セブン&アイ・ホールディングス」は、2030年までを目標にプラスチック製レジ袋を全廃する方針を5月に発表しました。プラスチックごみによる海洋汚染問題に対応し、紙袋や生分解性素材の活用などによる代替を目指すということなのですが、既に、廃止したり有機成分ストローに変えたりしている企業もあるなか「10年もかかるのか」という厳しい声が発表後からネット上では飛び交っていました。

レジ袋は生活に密着していて触れる頻度も多いため注目されやすいのですが、実際に消費者としてこれを求めているのも事実。企業として消費者の声を無視してドラスティックに転換するということも難しいでしょう。そして、これまで支えてくれていたプラスチック製品製造現場の問題もあります。ここでの雇用をできる限り守っていくというのも大きな企業としての社会的責任でもあると感じています。これらも含めた持続可能な社会サイクルを構築していかなければならないと感じています。

僕の住む地域ではゴミの分別がとても細かく行われています。燃えるごみと燃えないゴミではなく、食材などの一般ごみ、紙製容器包装、紙パック、ミックスペーパー、埋め立てゴミ、プラスチック容器包装など、もちろんビンや缶も分別です。捨てるものがどの分類に該当するのかは慣れるまでは大変ですが、環境配慮の意識づけとしては有効だと思います。なんといっても、プラスチック製品ゴミが圧倒的に多くなります。そして廃棄する際にも既定のゴミ袋でないといけません、それは透明なビニール袋。この矛盾も現実です。

最終消費財だけに目を奪われるのではなく社会の仕組みそのものも同時並行でデザインしていく必要性を強く感じています。陸のものが海洋汚染しているのですから全ては繋がっています。それぞれの意識が健やかな社会のための種蒔きとなりますように。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは?
太陽の黄道上の位置を24等分して決められた定気法を用いた太陰太陽暦(旧暦)。
いまなお生活暦として季節の指標となっています。
次気は6月22日「夏至(げし)」となります。

西村公志(にしむらこうじ) マーケティングコンサルタント
https://normcoremarketing.com/
「マーケティングとは豊かな未来を語ること」という理念の基に法人や個人のコンサルティングを行っています。