二十四節気に思ふ

穀雨に思ふ

2019年4月20日は、24節気の六つ目となり春季最後の節気となる「穀雨(こくう)」。
春雨(はるさめ)といわれるようなシトシトとした柔らかな雨が、百穀を潤すという頃です。
いよいよ今年も豊穣を祈り、雨で潤った田畑では種まきが始まります。

雨という言葉には、春雨・五月雨・梅雨・雷雨・豪雨・秋雨・霧雨・時雨・氷雨など季節を表す雨だけでもこれだけあり、雨の付く用語となると400を超えるようです。それほど雨は私たちの生活に密接に結びついているのですね。山々に木々が繁り、川が多く豊水と云われる日本。日本の年間降水量は、1,668㎜/年。近隣の韓国が1,274㎜/年、中国は645㎜/年、ロシア460㎜/年となっていますのでやはり多雨のようです。ちなみに世界平均は880㎜/年ですから約2倍。年間平均降雨日数は約120日、3日に1回は日本では雨が降っていることになります。

恵みの雨といわれるように、生活や農耕そして産業にも水は重要です。時にはそれも度を超えると災害となってしまいます。平成最大の水害となった昨年7月の西日本豪雨、台風が前線を刺激し続け記録的な雨が数日間降り続けました。数十年に一度という激雨ですが現実に起こったことです。そして治水整備された先進国であっても自然には抗しがたいというのもまた現実です。これまでにまったく水害のない年というのはなく、毎年必ずどこかで発生しています。

私たちは都合の良いことだけでなく、寸分違うだけで大きな災害にも繋がってしまう雨とこれからも共生していきます。共生とは清濁併せ呑むこと、相反する事象を受け容れて生きていくこと。日本にとって雨は、常に生活に関わるもの、大切であり脅威であり、まさに畏敬の象徴。
穀雨を過ぎるともうすぐ八十八夜、お米づくりも始まります。今年は災害が少なく豊穣となりますように。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは?
太陽の黄道上の位置を24等分して決められた定気法を用いた太陰太陽暦(旧暦)。
いまなお生活暦として季節の指標となっています。
次気は5月6日「立夏(りっか)」となります。

西村公志(にしむらこうじ) マーケティングコンサルタント
https://www.facebook.com/koji.nishimura1964
「マーケティングとは豊かな未来を語ること」という理念の基に法人や個人のコンサルティングを行っています。