二十四節気に思ふ

大寒に思ふ

2019年1月20日は、最後となる24番目の節気「大寒(だいかん)」です。1年で最も寒さの厳しい時季となります。この極寒の時季に仕込む「寒造り」といわれる日本酒、低気温のため雑菌が繁殖しにくく、原料となる米麹菌の発酵が正常に進むことから「寒造りの酒はきめ細やかですっきりとして美味い」となるようです。

しかし、こうも寒いと暖かいところへ行きたいと思ってしまうもの。東京と沖縄の平均気温を較べてみると沖縄は17度、東京は6度。17度というのは東京の4月中旬の平均気温、やはり沖縄はずいぶんと暖かいのですね。

その暖かな沖縄では、来月米軍基地移設についての県民投票が行われる予定となっています。米軍基地問題は、沖縄返還46年を経たいまでも解決できていません。米軍飛行場移設予定地の辺野古海域には、絶滅危惧種262種を含む5,806種の生物が確認されています。ご存知のように生態系とは絶妙なバランスで維持されていて、気温や水温、潮流や日射量など自然環境とともに、生物同士も補完し合うことで多様種が共存できるパラダイスが生まれています。このパラダイスは、人工物の造成で破壊されてしまいます。苦しんでいる人を救う病院などならまだしも、苦しむ人をつくりだしてしまう戦争に備える他国基地の造成。この基地の完成は、これから10年以上も先のこと、核や戦闘機などの武力が抑止という思考は、10年先でも変わることはないのでしょうか。

沖縄の美しい海を、住民の意思を確認する前から埋め立てが強行されています。こうした事態について異議を唱えたタレントを既成のマスコミは騒ぎ立てますが、福島の汚染土についても同じくらい熱心に報道して欲しいものです。日本という国こそが、まさに大寒にいるのかと感じてしまいます。
来月は立春、いよいよ春がやってきます。大寒でも暖かな沖縄に、本当の春はいつ訪れるのでしょうか。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは?
太陽の黄道上の位置を24等分して決められた定気法を用いた太陰太陽暦(旧暦)。
いまなお生活暦として季節の指標となっています。
次気は2月4日「立春(りっしゅん)」となります。

西村公志(にしむらこうじ) マーケティングコンサルタント
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「マーケティングとは豊かな未来を語ること」という理念の基に法人や個人のコンサルティングを行っています。