二十四節気に思ふ

小寒に思ふ

新しい年を迎えることができました、おめでとうございます。

2019年1月6日は、23番目の節気「小寒(しょうかん)」です。池や川の氷も厚みを増し、寒さもいちだんと厳しくなります。この日から「寒の入り」といい、本格的な寒さが始まるとされ、小寒から大寒を経て立春までのおよそ1か月が「寒の内」となります。
寒中には、寒九というものがあり、この日に降る雨は豊穣として喜ばれる吉兆のようです。

農耕国家の日本では作物が豊かに実り、収穫ができることがなによりも大切で、この時季の冷たい雨でさえ、清らかな水が大地を潤すといって喜んだようです。
水といえば、昨年末に水道法の改正法案が可決されました。これについてはさまざまな論評が飛びかい「海外では民営化が失敗し再公営化した」「水道料金が数倍になる」などネガティブなものが多かったようです。実際に国会審議のなかでも、なにが論点なのか分かりにくく感じていました。この法案改正の背景には、下記のような逼迫した水道課題が顕在しています。
1・人口減少に伴う水道使用量の減少 2060年には現在の約60%に
2・水道管路等の老朽化による設備更新が急務 
3・自然災害による水道被害の修繕工事多発
4・水道事業従事者の縮小 地方事業所では少数で運営するという厳しい実状

こうした課題を克服するためとして、官民連携で施設は官が管理し、事業運営は民で行うというコンセッション方式が、今回の法改正によって採用されることが多くなると予想されます。国民の一番の懸念はどのような事態でも、安定して飲料に適した良質な水を現状と同水準価格で提供できるかということ。ライフラインの中でも水は生命維持に直接的に関わるとても大切なものですから、事業経営観点よりも優先して安定供給が求められます。果たして、それが叶い、地域格差最大8倍といわれる水道料金の平準化が図れるのでしょうか。
水が豊かといわれる日本においても、これからの水道事業には注目しておく必要がありそうだと感じている寒さ厳しい小寒の朝です。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは?
太陽の黄道上の位置を24等分して決められた定気法を用いた太陰太陽暦(旧暦)。
いまなお生活暦として季節の指標となっています。
次気は1月20日「大寒(たいかん)」となります。

西村公志(にしむらこうじ) マーケティングコンサルタント
https://www.facebook.com/koji.nishimura1964
「マーケティングとは豊かな未来を語ること」という理念の基に法人や個人のコンサルティングを行っています。