二十四節気に思ふ

寒露に思ふ

2018年10月8日は、二十四節気の17番目の節気「寒露」。朝晩の空気がこれまでとは変わり冷たさを感じるようになり、草花には冷たい空気のために露がつきます。この頃になると五穀の収穫も始まり農家では休む暇もないほど忙しい時期となります。秋の長雨といわれるような大気の不安定さも影を潜め、これからは乾燥した空気の秋晴れの日が多くなり、夜空も澄んできます。星空観賞にぴったりな本格的な秋の到来です。

秋といえば収穫。りんごや葡萄や梨に柿や栗などの果物、さつまいもや人参にレタスなどの野菜、松茸に代表されるきのこ類、さんまやいわしに太刀魚などの回遊青魚、もちろんお米や麦も。彩り豊かで美味しい食物がたくさんあり欲求を満たしてくれます。

しかしながら、収穫や加工された食物の多くが廃棄されているという現実もあります。
世界では毎年作られている食料の1/3となる13億トンが捨てられています。この13億トンの捨てられる食料を作るために、日本の国土面積の3倍となる140億ヘクタールの土地と、琵琶湖の9倍の水が使われているそうです。さらに、これらの食料を作るために約33億トンの温室効果ガスが排出されています、もちろん廃棄処分するにも大きなエネルギーが消費されています。
日本では年間632万トンの食料が廃棄されていて、このうち1/2は家庭から排出されているそうです。日本は食糧自給率が39%(カロリーベース)ですので、わざわざ輸入してまで買った食料を自ら捨てているということです。

なぜこれほどまでに食料廃棄が行われるのか、ひとつは私たち自身の節度のない欲求にあります、欲しい時に欲しいものを欲しいだけ。自然から恩恵を受けた作物を大切にすること、即ち環境保護にも繋がります。私たちも地球にある生命体の食物連鎖の一部なのだという意識を持って、これからはもっとスマートに“本当に必要なものだけ”を見極め”適度“にということを実践し、飽食から脱却すべきと切実に感じている寒露の朝です。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは?
太陽の黄道上の位置を24等分して決められた定気法を用いた太陰太陽暦(旧暦)。
いまなお生活暦として季節の指標となっています。
次気は10月23日「霜降」となります。

西村公志(にしむらこうじ) マーケティングコンサルタント
https://www.facebook.com/koji.nishimura1964
「マーケティングとは豊かな未来を語ること」という理念の基に法人や個人のコンサルティングを行っています。